熊八流 ~熊八は、こう考えます
<<目次>>
●料理
●レシピ
●アロハシャツ
●アロハシャツ2
●自称「料理芸人」
●食育
●台所から、環境問題を考える。

●料理
誤解を恐れずに言いますと、「料理は愛情」とは思いません。愛情が必要無いとは思いませんが、愛情だけでは料理は作れません。
極端な言い方をすれば、料理は、材料を化学変化させる行為です。例えば、「お湯に鰹節を入れるとダシがとれる」のは、浸透圧によって、味は、濃い方から、薄い方に移るからです。料理をする上で、化学変化の理論と現象を理解すれば、料理のコツがつかめ、もっと美味しい料理が作れるはずです。
なんだか、料理が味気ない物に成ってしまいそうですが、愛情が要らないとか、無駄だとか言っているのでありません。料理を、もっと現実的に考えて欲しいんです。いくら愛していても、技術が無ければ料理は作れないんです。
当然、化学では解決しない部分があります。それは、「美味しさ」です。
味覚は人それぞれ違います。日本人と外国人は元より、日本人でも、好みはそれぞれです。と言う事は、総ての人が同じ様に美味しいと感じる料理を作るのは、プロの料理人でも無理だと思います。
何が言いたいのか?料理は「愛情」では無くて「食べ物」です。
愛とか心とか、精神的な表現で料理を語るのは好きではありません。愛情には味は無いし、愛情では化学変化は起こりません。もしも「自分の作る料理が納得のいく味に成らないのは、愛情が足りないからだ。」と思っている方がいるならば、それは絶対に違います。
なんだか屁理屈を並べてしまいましたが、料理は、もっと簡単に、手軽に、チョイチョイと作れば良いんです。 美味しさには個人差がありますが、美味しさは点では無く、かなりの広さを持った面です。せぇ~ので料理を作って、出来上がった料理の味が、その面の中に入っていれば、美味しいんです。
美味しさの許容範囲は、かなり広いものだと思いますが、愛情という言葉が登場するとしたら、その料理を食べる人の、味の許容範囲を考えること。「この人は、こういう味が好きなはず。」と言う思いやりでしょうか? 難しく考える必要はありません。チョイチョイと作れば良いんです。でも、愛情では料理は作れません。 気合いだけでは、オリンピックで金メダルはとれないんです。美味しい料理を作るのに必要なのは、愛情ではなくて技術です。 その技術を解りやすく伝えられたら・・・と思っております。
●レシピ
料理の仕事をさせていただいていますから、当然、レシピを書きます。
レシピを書くと、いつも思うんですが、厳密に言って、同じ材料は二つ無いんです。例えば、玉葱100gと言っても、春と冬では味が違うし、畑が違えば、味は違います。同じ畑の隣りどうしで育ったとしても、やはり厳密には違うものです。完璧なレシピは、あり得ないと言う事でもあります・・・
つまり、レシピはあくまでも目安で、美味しさの最終判断は、自分でするしか無いんですねぇ~
●アロハシャツ
私生活でも、仕事でも、1年365日、ほぼ毎日アロハシャツです。
当然、常識的に判断して、アロハシャツでは失礼に成る場合は、スーツにネクタイ等にしますし、料理を作ったり、料理人としての仕事で、演出として必要な場合はコックコート(白衣)を着ますが、それ以外は、近所に買い物に行く時だってアロハシャツにGパン。
実は、アロハ歴はそれほど長くなくて10年ほど。完全アロハ化(?)したのは2005年の秋から。何でアロハシャツなのか?ずっと黒い服ばかり着ていた時期があって、その反動もあるんですが、何より南の島が好きで、海が好きで、夏が好きだから。アロハシャツの、あのゆったりした感じも、好きなんですねぇ。そして、アロハシャツならいいオッサンが派手な色の服を着てても、何となく許されると、自分勝手に決めつけているんですねぇ~。
たかがシャツなんですが、実感として、嗜好や考え方も変わりました。前向きに、外向きに、開いた感じに・・・。
冬はどうしてるのか?と、心配してくださる方もいらっしゃるでしょうが、ご安心下さい。アロハシャツには、ロングスリーブ(長袖)もあるんです。長袖アロハは、柄と色合いをちゃんと選んで、ハワイの方か着れば、れっきとした正装です。寒い時期は、長袖アロハの上に、革ジャンやらダウンやらを着込んでます。実は、そのジャンバーやらダウンやらにも、本人としてはこだわりがあったりもしていますが・・・。
持ってるアロハシャツは、現在300着くらい。長袖50着、半袖250着ってところでしょうか・・・。自分にとってのアロハシャツは着るものなので、ヴィンテージは持ってません(まぁ正直言って、高くて買えないんですけど)。アロハシャツの歴史は、何冊かの本を読んだ程度ですが、これがなかなか面白い。日本とも関わりがあったりもします。主に着るのはハワイ柄で、和柄はあまり着ません。 理由は簡単、この人相で和柄のアロハを着ると、かなり危ない感じに成って、回りに迷惑をかけるから!です。
夢は、ライトニング( Lightning )で、アロハシャツの取材をしてもらうことですかねぇ~ファッションや服装を語る立場には無いですが、アロハシャツについて、自分はこう思う・・・って言う話しなら出来そうな気がします。
